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ダウンロード制御

Foundry には、ユーザーによるデータのダウンロードを制限するさまざまな方法があります。これらの制御は、ほかのセキュリティおよびデータ保護戦略と併用する必要があります。

ローカルコピーがワークフローで承認された目的の範囲を超える場合や、アクセスと保持の管理が難しくなる場合にダウンロードを制限することは、プライバシー保護のベストプラクティスです。どのユーザーやデータにダウンロード制御が必要かを判断する際は、プライバシーと市民的自由の実践を確認してください。

ダウンロード制御を理解する

Foundry では、データの不正な転送や目的外利用を制限するために、ユーザーによるデータのダウンロードを制御できます。セキュリティの共有責任モデルの一環として、データ、データにアクセスできるユーザー、およびデータの使用方法に対する責任は顧客が引き続き負うため、ダウンロード制御のメリットと制限を理解することが重要です。

ダウンロードとは?

ダウンロードとは、プラットフォームからローカルマシンにデータを転送するためにユーザーが実行できるアクションです。通常は、Foundry 内のエクスポートまたはダウンロードボタンを選択して実行します。たとえば、フォルダー内のデータセットを右クリックし、アクションメニューで CSVとしてダウンロードを選択したり、Contour のエクスポートボードでデータをダウンロードしたり、Workshop アプリケーションでオブジェクトを Excel または CSV にエクスポートしたりできます。

ダウンロードの制限はどのような場合に役立ちますか?

組織のデータガバナンスの要件やポリシーによっては、Foundry から特定のデータをダウンロードできるユーザーを制限することが役立つ場合があります。ユーザーがデータをダウンロードする必要がない場合、ダウンロードアクションの実行を制限することで、最小権限の原則をより適切に維持し、意図しないデータ漏洩をさらに防ぐことができます。

ダウンロードの制限だけでは包括的な対策にならないのはなぜですか?

ダウンロードは、プラットフォームからデータを転送するためにユーザーが実行できるアクションの1つにすぎません。自動エクスポート、外部システムの呼び出し、Webhookはいずれも、別のシステムにデータを直接エクスポートする方法であり、それぞれ独自の制御があります。クリップボードへのコピー、スクリーンショットの撮影、ブラウザーのページの印刷も、プラットフォーム外へのデータ転送とみなされるアクションです。

そのため、ダウンロードの制限だけでは、あらゆる形態のデータ転送や目的外利用を防ぐことはできません。ダウンロード制御は、最小権限のアクセス制御の実装、データガバナンスの監督体制の確保、監査ログの監視など、ほかの戦略と常に併用する必要があります。

ダウンロード制御を実装する

Foundry には、プラットフォームでのダウンロードを制御し、ダウンロードが発生するタイミングへの意識を高めるための機能がいくつかあります。各機能には制限がありますが、組み合わせて使用することで多層防御を実現し、Foundry でのダウンロード操作をより適切に制御できます。

  • ロール: アクセス制御は、ユーザーによる未承認のダウンロード操作を防ぐための第一の防御策です。特定のリソースに対するダウンロード操作権限を含まない発見者ロールをユーザーに割り当てることができます。また、そのリソースに対するより高い権限の操作を維持しながら、ダウンロード関連のワークフローを除外するカスタムロールを作成することもできます。以下のセクションで詳しく説明します。
  • Checkpoints: 権限のあるユーザーがダウンロードを実行する際に、Checkpoint を使用して、Foundry からのデータ転送に関する組織のポリシーや制限を再認識させることができます。Checkpoint では、ダウンロードを続行する前に、ユーザーに了承や理由の説明を求めることができます。これにより、意図しないデータダウンロードの可能性を減らし、ユーザーが誤ってデータをダウンロードする事例を抑制できます。以下のセクションで詳しく説明します。
  • Cipher: 機密データの難読化も、データ保護を強化する方法の1つです。暗号化された状態で誤ってダウンロードされた場合に、データの有用性を制限できます。Cipher を使用すると、データセット全体やデータセットの列を対象に、きめ細かい単位で難読化できます。これにより、権限のあるユーザーが復号しない限り、パイプライン全体およびオントロジー内で、デフォルトでデータが難読化された状態に保たれます。以下のセクションで詳しく説明します。
  • 監査ログ: 監査ログは、ダウンロードがいつ発生した可能性があるか、また、そのダウンロードが適切に承認され、正当な理由に基づいていたかを、組織が事後に分析するためのリソースです。以下のセクションで詳しく説明します。

ダウンロード操作を制限するロールをユーザーに付与する

ロールは、プラットフォームでユーザーが実行できる特定のワークフローを定義する権限の集合です。Foundry のデフォルトロールのうち、リソースに対する閲覧者、編集者、または所有者ロールを持つユーザーには、そのリソースに対してダウンロード操作を実行する権限があります。ダウンロード操作権限を含まないのは発見者ロールのみで、一般に、ユーザーがデータを閲覧およびダウンロードできないようにする必要がある場合に付与されます。

より高度なユースケースで、ユーザーが発見者ロールの範囲を超える追加の権限を必要とする一方、データのダウンロードは許可されていない場合は、既存のロールに基づいてカスタムロールを作成し、データのダウンロードを許可する特定の操作権限を制限できます。

ダウンロード制御はエンロールメントによって異なります。ダウンロードを制限するように設定されたエンロールメントでは、foundry-data-proxy:get-files(ダウンロード)などのダウンロード操作権限をカスタムロールから外すことで、ダウンロードを防止できます。ほかのエンロールメントでは、ロールに読み取りアクセス権が残っている場合、その操作権限を含めなくてもダウンロードを防止できない可能性があります。カスタムロールをダウンロード制御として利用する前に、Palantir サポートに問い合わせ、お使いのエンロールメントでダウンロード制御がどのように適用されるかを確認してください。

ダウンロード操作権限が適用される場合は、プラットフォームのどのワークフローが、基になるデータを正当な目的で読み取る必要があるかを確認します。ダウンロードを制限するエンロールメントでは、通常、カスタムロールセット内のデフォルトロールからダウンロード操作権限を外します。そのうえで、管理者はエクスポーターなどの専用ロールを通じて、その操作権限を付与します。リソースのファイルを読み取るワークフローには、ユーザー自身が所有するリソースであっても、その専用ロールが必要です。たとえば、静的データを含むデータセットを Marketplace 製品にパッケージ化する際には、基になるファイルが読み取られます。そのデータセットをパッケージ化するユーザーには、データセットに対する所有者ロールを持っていても、foundry-data-proxy:get-files 操作権限が必要です。詳細については、データセットのパッケージ化権限を参照してください。

制限: Foundry のすべてのダウンロード操作がロールによって管理されているわけではありません。たとえば、SAML メタデータのダウンロードは Control Panel で管理されます。また、上述のとおり、一部のダウンロード操作権限の適用は、エンロールメントの設定にも依存します。

Checkpoint を使用してダウンロードが慎重に扱うべき操作であることをユーザーに再認識させる

Checkpoint は、Foundry 内の慎重に扱うべき操作について、ユーザーに了承や理由の説明を求める機能です。プラットフォームで操作を実行する前に、組織のポリシーをユーザーに再認識させるために使用できます。ダウンロードに対して Checkpoint を有効にするには、ダウンロードカテゴリーのすべての Checkpoint タイプについて、Checkpoint の設定を作成します。通常、これらの Checkpoint タイプの名前には「Export」という単語が含まれます(たとえば、Notepad Export)。

Checkpoint は、ダウンロードに関する組織のポリシーやガバナンスポリシーをユーザーに再認識させるように設定できます。このポリシーへの了承や、データのダウンロードが必要となる理由の説明を、ユーザーに明示的に求めることができます。ダウンロードに対して Checkpoint を有効にすると、ダウンロードが意図的な操作であることを確かめるのに役立ち、ユーザーがプラットフォームで誤ってダウンロード操作を実行するリスクをさらに軽減できます。

さらに、Checkpoints アプリケーションでは、ダウンロード操作について送信された Checkpoint レコードを確認できます。これにより、データガバナンスを担当するユーザーは、プラットフォーム全体で実行されたダウンロード操作の情報をリアルタイムで把握できます。

制限: Foundry のすべてのダウンロード操作が Checkpoint の対象となるわけではありません。

Cipher を使用してデフォルトでデータを難読化する

Cipher を使用すると、機密情報をデフォルトで難読化しながら、Foundry の分析用または業務用アプリケーションで引き続き利用できます。Cipher で暗号化されたデータは、ダウンロードすると暗号化された状態で保存されるため、機密データをデフォルトで難読化しておくことで、誤ってダウンロードされた場合の別用途への利用を制限できます。Foundry 内で Cipher によって暗号化された情報を開示できるのは、アルゴリズムキーに対する適切な権限を持つユーザーのみです。Cipher は、難読化に標準の暗号化アルゴリズムを使用します。利用可能な各アルゴリズムの利点と制限を理解するため、アルゴリズムの選択に関する詳細は Cipher のドキュメントを確認してください。

制限: ダウンロード可能なすべての情報を Cipher で暗号化できるわけではありません。暗号化できるのは、データセットおよびオブジェクト内の値のみです。

監査ログを確認してダウンロードの発生箇所を把握する

監査ログを使用すると、監査担当者は、ユーザーが Foundry でどのような操作を行ったかを事後に把握できます。dataExport 監査カテゴリーには、プラットフォームでのダウンロード操作が含まれます。これらのログを活用して、プラットフォームからのダウンロードやその他の関連イベントを監視する方法の詳細については、監査ログの監視に関するドキュメントを確認してください。