組織とスペース

組織は厳格なアクセス要件で、Foundry内のユーザーの組織のデータと作業を強力に保護します。スペースは、ユーザーのFoundryインスタンスに対する制御を行うための組織が適用される主要な方法です。組織とスペースの組み合わせにより、厳格な作業の隔離が可能になるとともに、必要に応じて第三者との柔軟な共同作業も可能になります。

組織

概要

組織の権限は、コントロールパネルを介して管理するべきです。

組織は、ユーザーとリソースのグループ間で厳格な隔壁を強制するプロジェクトに適用されるアクセス要件です。すべてのユーザーは一つの組織のメンバーであり、複数の組織のゲストメンバーになることができます。アクセス要件を満たすために、ユーザーはプロジェクトに適用される少なくとも一つの組織のメンバーかゲストメンバーでなければなりません。組織はファイル階層と直接の依存関係を通じて継承されます。

マーキングと同様に、組織は必須のアクセス制御です。しかし、組織はマーキングとはいくつかの重要な点で異なります：

• 組織によって保護される情報の範囲は、スペース、オントロジー、プロジェクト、ユーザー、グループ、タグカテゴリー、コレクションを含みます。しかし、個々のリソースを組織に結びつけることはできません。比較すると、マーキングはプロジェクトとリソースにのみ適用できます。
• 組織によって保護される情報は、組織間の発見可能性のルールに従います。プラットフォーム管理者は、ユーザーが自身の組織以外の組織の名前、ユーザー、グループを見る能力を許可または禁止することができます。
• ユーザーは一つの組織のメンバーである必要があります。マーキングへのアクセスを持つ必要はありません。
• 組織の名前を変更することはサポートされていません。組織の削除についてはPalantirサポートにお問い合わせください。

組織の設定方法については、管理ドキュメンテーションをご覧ください。

新しい組織の作成

単一のFoundry組織内では、グループを通じたプロジェクトとデータへのアクセス管理が可能です。しかし、ユーザーの組織の一部ではないFoundryユーザーとデータを共有し（例えば、別の企業のユーザー）、ユーザーの組織のユーザーとグループを見る能力を制限したい場合は、新しい組織を作成するべきです。データ共有（共同作業）の条件は、エンロールメント管理者によって定義され、コントロールパネルで管理されます。

コントロールパネルで新しい組織を作成する方法については、組織間の共同作業のドキュメンテーションをご覧ください。

スペース

スペースは、共通の目的を持つ作業のためのプロジェクトの高レベルなコンテナで、一つの共通のオントロジーが組織のセット間で共有されます。スペースは組織（または組織のセット）によって制限され、その制限はスペース内のプロジェクトおよび関連するオントロジーに適用されます。ほとんどの組織は単一のスペースだけが必要で、その中にすべてのプロジェクトが作成されます。これらのプロジェクトは、マーキングと役割を使用してさらに細かく権限を設定することができます。

Foundryリソースのファイルパスは、詳細パネルで見つけることができ、パスの最初の要素としてスペースを示します：例えば、space/project/sub-folder/my-file。

複数の組織のスペース

外部の組織との共同作業を設定する場合、おそらく複数の組織を持つ専用のスペースを設定したいと思うでしょう。

複数の組織を持つスペースの場合、そのスペース内のプロジェクトは組織の任意のサブセットを持つことができます。例えば、Sky IndustriesとSunrise Airlineの両方の組織が適用された共有スペースがある場合、そのスペース内には、Sky Industriesだけ、またはSunrise Airlineだけを持つプロジェクトを作成することができ、それらのプロジェクトを対応する組織だけに制限します。または、両方の組織を持つプロジェクトを作成し、そのプロジェクトを両方の組織からアクセスできるようにします。

外部の組織との共同作業を設定する詳細については、ワークフロー：組織間の共同作業をご覧ください。

スペースの設定方法については、管理ドキュメンテーションをご覧ください。