Contour のロジックを Pipeline Builder にエクスポートする

Foundry では、複雑な Contour 分析を行い、その基礎となるロジックを Pipeline Builder にエクスポートすることができます。Contour は、探索的な分析や特定の問題の解決には最適なツールですが、プロダクション・パイプラインのメンテナンスには向いていません。ユーザーのユースケースで分析ロジックが頻繁に変更されない場合は、パイプラインの柔軟性とメンテナンス設定のために Pipeline Builder にエクスポートすることをお勧めします。

以下のガイドでは、Contour 分析をエクスポートする際の検討事項や、Pipeline Builder にロジックを簡単にエクスポートする方法について説明しています。

検討事項

Contour のロジックを Pipeline Builder にエクスポートする前に、以下の利点、未サポートの機能、および予想される破壊的変更を確認してください。

利点

Pipeline Builder は、ほとんどのユースケースでのパイプライン構築とメンテナンスのための推奨される Foundry ツールです。安定したパイプラインを扱い始め、下流のアプリケーションやユーザーが一貫したスキーマに依存するようになると、パイプラインのメンテナンスとパフォーマンスに関して、Pipeline Builder がはるかに柔軟で設定可能なツールであることがわかるでしょう。以下のようなさまざまなプロダクション品質のユーティリティにアクセスできます。

• ブランチとプルリクエストを使用した簡単な共同作業。
• セキュアで一貫したスキーマ。
• 幅広いタイプセーフな関数。
• カスタムで強力な計算プロファイル。
• 同じデータを再構築することなく、インクリメンタルな変換モード。

未サポートの機能

現在、SPLIT 関数やピボット変換には対応していません。ピボットボード内の集計は期待通りに動作します。

上記の未サポートの設定に加えて、他の関数がさまざまな理由でサポートされていない場合があります。このような場合、コンバーターはエラーを返し、失敗の説明を行います。未サポートのロジックを Pipeline Builder に移動したい場合は、変換が成功するまで未サポートのボードを削除してください。次に、Pipeline Builder グラフ の適切な場所にロジックを追加します。

Contour 分析を Pipeline Builder に変換する

以下の手順に従って、Contour 分析を Pipeline Builder に変換します。

1. Foundry で Contour 分析に移動します。

2. 分析の一番下までスクロールし、Convert to Pipeline Builder を選択します。

   

3. 表示されるダイアログで、新しいパイプラインの保存先フォルダーを選択し、Save を選択します。

   

4. Pipeline Builder で、プレビュー および ビルド を行います。

トラブルシューティング

分析の変換に失敗する

ほとんどの場合、分析の変換が失敗したときに明確なエラーが表示されます。これは、その動作が既知の不足であることを意味します。これがユーザーのユースケースで解決が重要である場合は、Palantir サポートに連絡して、この問題が対処できるかどうか確認してください。

エラーが既知または予想されない場合、変換に失敗した操作タイプが原因である可能性が高いことを示す努力目標のメッセージが表示されます。また、Pipeline Builder は Contour よりも強力なタイプチェックがあるため（おそらくエラーの根本原因）、その情報も提示されます。