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Foundry オントロジーは、組織の業務運用レイヤーです。オントロジーは、Foundry に統合されたデジタル資産(データセットとモデル)の上位に位置し、それらを現実世界の対応するものに結び付けます。その対象は、工場、設備、製品などの物理的な資産から、顧客の注文や金融取引などの概念まで多岐にわたります。オントロジーは組織のデジタルツインとして機能し、あらゆる種類のユースケースを実現するために必要な意味的要素(オブジェクト、プロパティ、リンク)と動的要素(アクション、関数、動的セキュリティ)の両方を含んでいます。Foundry オントロジーと、それがより良い意思決定をどのように可能にするかについては、オントロジーのドキュメントで詳しく確認できます。
Foundry オントロジーは、連携してオントロジー内のオブジェクトをインデックス化、保存、クエリ、操作する複数のサービスを基盤としています。このページでは、オントロジーのバックエンドアーキテクチャの概要を説明します。
Foundry プラットフォームは、複数のサービスがオントロジーのバックエンドを構成するマイクロサービスアーキテクチャを採用しています。オントロジーのバックエンドは、主に次の3つの機能を担います。
これらの機能は、オントロジーのバックエンドを構成するサービスが連携して処理します。各サービスの概要を以下に示します。
Ontology Metadata Service (OMS) は、存在するオントロジーエンティティを定義する統括的なサービスです。この定義には、オブジェクトタイプのメタデータ、オブジェクトタイプ間の関係を記述するリンクタイプ、構造化され制御された方法でオブジェクトデータを変更できるアクションタイプなどが含まれます。
Foundry オントロジーの主要な概念については、オントロジーメタデータのドキュメントで詳しく確認できます。
オブジェクトデータベースは、オントロジー内のインデックス化済みオブジェクトデータの保存を担うサービスであり、ユーザーアプリケーションに高速なデータクエリとクエリ計算を提供するよう設計されています。インデックス化済みデータの保存に加えて、オブジェクトデータベースはインデックス化、クエリ、ユーザーによる編集のオーケストレーションも担います。
Object Storage v1 (Phonograph) は、Foundry のレガシーのオントロジーバックエンドコンポーネントです。Object Storage v2 は、オントロジーの基盤となる、次世代の正規データストアです。これらのサービスの詳細は後述のセクションで確認できます。
Object Set Service (OSS) は、オントロジーからの読み取り要求への応答を担うサービスです。OSS により、ほかの Foundry サービスやアプリケーションはオントロジー内のオブジェクトデータをクエリでき、オブジェクトの検索、絞り込み、集計、読み込みが可能になります。
オブジェクトセットは、現実世界のエンティティのリストです。後で参照したり、オブジェクトをサポートする Foundry アプリケーション間で使用したりするために保存されます。オブジェクトセットは、共同作業者と簡単に共有できるよう、リソースとして保存されます。
オブジェクトセットは、定義(静的または動的)と、オブジェクトバックエンドにおける現在の状態(一時的または永続的)によって分類できます。
静的オブジェクトセット: 静的オブジェクトセットは主キーのリストとして保存され、入力データが変更されても変わりません。
動的オブジェクトセット: 動的オブジェクトセットは、そのオブジェクトセットの作成時に適用されたフィルターを表すものとして保存されます。新しいデータがフィルターに一致すると、オブジェクトセットが更新されます。
一時オブジェクトセット: 一時オブジェクトセットは、主にプラットフォーム内で、あるアプリケーションまたはサービスから別のアプリケーションまたはサービスへオブジェクトセットを受け渡すために使用され、作成したユーザーのみがアクセスできます。一時オブジェクトセットの RID の例は ri.object-set.main.temporary-object-set.37d7e171-2d11-4fcd-b031-9a0863f6f744 で、24時間以内に有効期限が切れます。
永続オブジェクトセット: 永続オブジェクトセットは、後で参照したり、プラットフォーム全体で使用したりするために、オブジェクトバックエンドに保存されます。
Actions サービスは、ユーザーによる編集をオブジェクトデータベースに適用する役割を担います。Actions は、オブジェクトのプロパティ値を変更するための構造化された方法を提供し、ユーザーによる編集に複雑な権限や条件を設定できるようにします。また、Actions を使用すると、ユーザーの意思決定を分析するためのアクション履歴ログを作成できます。
Object Data Funnel(「Funnel」)は、Object Storage v2 のアーキテクチャにおいて、オントロジーへのデータ書き込みのオーケストレーションを担うマイクロサービスです。Funnel は、Foundry データソース(データセット、制限付きビュー、ストリーミングデータソースなど)とユーザーによる編集(Actions から)を読み込み、これらのデータをオブジェクトデータベースにインデックス化します。また、Funnel は、元データソースの更新に合わせて、インデックス化済みデータが最新の状態に保たれるようにします。
Functions により、コード作成者は、意思決定プロセスを支えるダッシュボードやアプリケーションなどの業務運用の場面で、迅速に実行できるロジックを記述できます。
詳細については、Functions のドキュメントを参照してください。
このセクションでは、Object Storage v1 (Phonograph) のレガシーアーキテクチャと、Object Storage v2 の更新されたアーキテクチャについて説明します。
Object Storage v1 (Phonograph) は開発ライフサイクルの廃止予定段階にあり、2026年6月30日を過ぎると利用できなくなります。オブジェクトタイプとリンクタイプを移行して、Object Storage v2 をご利用ください。詳細については、Upgrade Assistant の「オブジェクトタイプと多対多リンクタイプを Object Storage v1 から v2 に移行する」介入を参照してください。 ワークフローでの OSv1 から OSv2 への移行についてご不明な点がある場合は、Palantir サポートにお問い合わせください。
Object Storage v1 (Phonograph) は Foundry の初代オブジェクトデータベースであり、オントロジー内のオブジェクトデータ全体にわたって Foundry のセキュリティモデルを維持しながら、幅広いデータモデルの情報をインデックス化して管理するように設計されています。Object Storage v1 (Phonograph) は、データのインデックス化と保存に加えて、ユーザーが行った編集の適用状況を追跡し、検索と集計を伴う複雑なユーザークエリに対応し、データのライトバックをオーケストレーションします。
以下の図は、Object Storage v1 (Phonograph) のアーキテクチャを示しています。

Foundry が機能を拡充し、Palantir の顧客の複雑な業務ニーズと拡大する規模に対応するために進化する中で、オントロジーを活用した次世代のユースケースとワークフローを実現するため、Object Storage v2 は基本原理から設計・構築されました。
具体的には、新しいアーキテクチャでは、Object Storage v1 (Phonograph) に統合されていた関心事を分離し、システム設計内の責務を切り離しています。データのインデックス化とクエリを担当するサブシステムを分離することで、Object Storage v2 は将来のニーズに対応するための水平スケーリングをより容易に行えます。
Object Storage v2 には、Object Data Funnel を介して、アクションなどの追加サービスも組み込まれています。
Object Storage v2 によって実現する新しい機能には、以下が含まれます。
以下のアーキテクチャ図は、Object Storage v2 がオントロジーをどのように支えているかを示しています。
