インパクト追跡

Linter のインパクト追跡インターフェースを使用すると、実行された推奨事項と節約推定値の進捗を追跡できます。Linter のホームページで Impact Tracking を選択すると、インパクト追跡ページにアクセスできます。フィルター処理することで、選択した期間、Rules、プロジェクトにわたるメトリクスを確認できます。

インパクト追跡では、3 つのメトリクスが表示されます。

• Recommendation count: 解決された推奨事項の数を表示します。ユーザーが推奨テーブルから初めて推奨事項を選択すると、その推奨事項は Under Investigation ステータスに移行し、現在の推奨事項のスナップショットが取得されます。ユーザーが選択していない推奨事項は Open ステータスのままで、次のスイープで消えます。これらの推奨事項は追跡されず、インパクト追跡には表示されません。
• Estimated impact: 推奨事項を実行する前に Linter が予測したコンピュート時間の削減を表示します。この推定値は 30 日間に正規化され、推奨テーブルの月間推定節約額と同一です。
• Verified impact: 推奨事項が実行される前と後の推定月間使用量の差を表示します。Linter は修正前の 1 週間の使用量から修正後の 1 週間の使用量を引き、その差を 30 日間の使用量に正規化することで、検証された推定値を作成します。修正前後の 1 週間が推奨事項によって影響を受けたリソース使用量を代表するものではないことに注意してください。

検証には通常 7 日かかるため、アクションの検証されたインパクトはインパクト追跡ページにすぐには表示されません。節約に関するすべての推定値は、API によって提供される可視性とアクセスに基づいて計算されます。これは、Rules 間で共有リソースがあるために Linter の推定でリソースが二重にカウントされる可能性があることを意味します。たとえば、スケジュールが潜在的に未使用 のルールは、インクリメンタル アペンド データセットが不適切にパーティショニングされた ルールでも言及されているデータセットをカバーすることがあります。ユーザーは推奨事項の数値を合計する際にこれを考慮すべきです。

インパクトメトリクス間の差異

推定インパクトと検証されたインパクトは、リソース管理を使用した推定です。2 つのメトリクスの推定方法の違いは、Linter による推奨事項に迅速に対応した場合、推定される節約額は検証された節約額よりも高くなることです。

たとえば、Schedule potentially unused の推奨事項が 1 日目に作成されたと仮定します。

1. アラートが作成された 1 日後、2 日目にスケジュールを一時停止します。
2. 検証されたインパクト推定値は、修正後の 7 日間の使用量（通常の使用量）から修正前の 7 日間の使用量（6 日間の通常の使用量と 1 日間の高使用量）を引きます。
3. 差を 30 日間に正規化します。
4. 推定インパクトは、問題を抱えた状態で 1 か月間実行され、その後修正された状態で 1 か月間実行された場合の節約に基づいているため、検証されたインパクトよりも劇的に高くなります。