概念用語集

以下のリストは、Foundryで時系列データを作成する際に使用される重要な概念を説明しています。これらの概念を理解することで、組織内で効果的に時系列データの設定や時系列データの利用ができるようになります。

時系列データ

タイムスタンプと値のペアからなる1つまたは複数のセットのデータ。各ペアはある時点での量を表しており、各セットのペアは時間経過とともに量を測定しているため、それぞれに一意の識別子が必要です。例えば、複数の機械がそれぞれいくつかのセンサーを持っており、それぞれのセンサーが定期的にその機械の値を記録している場合、各機械の各センサーを一意に識別する必要があります。

時系列オブジェクトタイプ

1つまたは複数のタイムスタンプと値のペアのセットに、時系列プロパティ(TSP)を介してリンクするオブジェクトタイプ（例：機械）。オブジェクト中心のFoundryアプリケーション（Quiver、Vertex、Workshopなど）では、TSPの解析が可能です。

時系列オブジェクトタイプの元データセット

時系列オブジェクトタイプを作成するために必要なデータセットで、各行はこの時系列オブジェクトタイプの1つのオブジェクト（例：機械 123）を表しており、以下のスキーマを持ちます。

シリーズID

時系列オブジェクトタイプの外部キーで、時系列同期から値を取得するために使用されます。通常、シリーズIDは時系列オブジェクトタイプの元データセット内で重複しないものであり、時系列同期内の対応する行と1対多の関係があります。

時系列プロパティ（TSP）

時間の経過とともに変化する値を提供するプロパティ（例：温度センサーの測定値）。時系列オブジェクトタイプの元データセット内の各シリーズID列は、1つのTSPにマップされます。

時系列同期

時系列同期は、Foundryの時系列データベースで、TSPの値を提供する時系列データをインデックス化します。同期される各行は、ある時点でのTSPの値を表しています（例：機械 123の2023年01月01日12時00分00秒の温度は100°F）。シリーズIDのすべての値は、同じ同期内に含まれるべきです。これらの値は、シリーズIDを通じて取得されるため、1つの同期に複数のシリーズIDのすべての値が含まれることができます。同期は、Pipeline Builderでターゲット出力タイプとして作成され、以下の列を正確に含む必要があります。

修飾シリーズID

修飾シリーズIDは、次の形式を持ちます。{"seriesId":"<シリーズIDに置き換え>","syncRid":"<このシリーズIDを含む同期のRIDに置き換え>"}。複数の時系列同期によってバックアップされた時系列プロパティの値は、修飾シリーズIDでなければなりません。

センサーオブジェクトタイプ

デフォルトのTSPが1つあり、時系列データを記録するオブジェクトタイプにリンクされた時系列オブジェクトタイプです。リンクされたオブジェクトタイプは、ルートオブジェクトタイプとも呼ばれることがあります。

派生シリーズ

派生シリーズは、時系列を入力とし、それらをテンプレートとして保存する数式で計算される時系列です。これらのテンプレートはQuiverで作成され、他のアプリケーションでも使用できます。

バウンドオブジェクトタイプ

特定の派生シリーズが解決できる時系列オブジェクトタイプです。このオブジェクトタイプは、派生シリーズの作成時に指定されます。

コーデックステンプレート

コーデックステンプレートは、実行時に派生シリーズの可視化や他の計算で使用される際に、テンプレート化された派生シリーズ数式を格納するために使用されます。