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SAP からロングテキストを抽出する

概要

ロングテキスト（SAPscript テキストまたはテキストオブジェクトとも呼ばれる）は、SAP システムでロングテキストを格納するために SAP ERP オブジェクトに付加されたコンテナです。ユーザーは、一般的なデータベースやアプリケーションの制約にブロックされることなく、自由なテキストを追加し、書式を適用することができます。ユーザーは、販売受注、資材、通知などの一般的な SAP オブジェクトにロングテキストを追加できます。

ロングテキストは、圧縮された形式で STXL テーブルに格納されています。このテーブルには、すべての SAP オブジェクトのロングテキストが格納されています。Foundry で読み取り可能にするためには、解凍する必要があります。

前提条件

Palantir Foundry Connector 2.0 for SAP Applications SP16 以上

ロングテキストの抽出

Foundry SAP Connector には、STXL テーブルを Foundry に送信する前にロングテキストを解凍する機能があります。この機能を有効にするために、設定テーブルに新しいレコードを追加する必要があります。新しいレコードを追加するには：

トランザクション /n/PALANTIR/DECOMPRESS を実行します。
設定テーブルに、次の Connector パラメーターを入力します。
1. OBJECT TYPE： SLT、TABLE、REMOTETABLE（環境に応じて）
2. OBJECT： STXL
3. FIELD： CLUSTD
4. ITEM NO： 1
5. INTERFACE COMPONENT： DECOMPRESSION_LRAW
新しい同期を作成し、ロングテキストテーブルを取り込みます。STXL テーブルは通常非常に大きいため、オブジェクト名でテーブルをフィルター処理することが最善です。

同期設定の形式は以下の通りです。
```
Copied!1
2
3
4
5
type: magritte-sap-source-adapter
sapType: <slt>/<table>/<remotetable>
obj: STXL
context: <SLT_Context>/<Remote_Agent_Context>
filter: <filters>
```
例示された同期：
```
Copied!1
2
3
4
type: magritte-sap-source-adapter
sapType: table
obj: STXL
filter: TDOBJECT=QMEL
```
オブジェクト名やテキスト ID で STXL テーブルをフィルター処理できます。例えば：
- 通知オブジェクト： TDOBJECT=QMEL
- 通知オブジェクトのヘッダーロングテキスト： TDOBJECT=QMEL;TDID=LTXT
- 発注書ヘッダーテキスト： TDOBJECT=EKKO
- 発注書アイテムテキスト： TDOBJECT=EKPO