データモデリング

ジオテンポラルシリーズは、飛行機がサンフランシスコからニューヨーク市へ飛ぶ場合のように、エンティティの位置が時間とともに変化する様子をモデリングする必要があります。ユーザーのデータにタイムスタンプ、位置、または一意に識別できるシリーズ IDが含まれていない場合、ジオテンポラルシリーズはユーザーのユースケースに適していないかもしれません。

観測スキーマ

ジオテンポラルシリーズ同期の各行は、Pipeline Builderで同期が作成される際に定義された同じスキーマに従います。スキーマには以下の_必須_フィールドが最低限含まれます:

追加のデータが観測とともに記録されることがよくあります。たとえば、飛行機が進行方向や速度を報告する場合です。ジオテンポラルシリーズは、これらの追加データポイントを必須のジオテンポラルシリーズ列と一緒にキャプチャすることができます。

シリーズ ID の選定

ジオテンポラルシリーズ同期内では、移動するエンティティからの観測をグループ化するためにシリーズ IDを選択する必要があります。受信データには、観測間で持続するエンティティの識別子が含まれている必要があります。そのような識別子が提供されていない場合、たとえばフライト番号、出発地、目的地、日付を連結することで識別子を作成することができます。シリーズ ID に日付を含めることで、毎日のフライトが別々のシリーズとして扱われ、複数日のフライトが1つのシリーズに関連付けられないようにします。

シリーズ ID は、最新のポイント、トラック、およびシリーズに関連するその他のプロパティを呼び出すために使用されます。競合するシリーズ ID は、マップレンダリングの品質低下やデータの誤りを引き起こします。

ライブ vs スタティックプロパティ

ジオテンポラルシリーズスキーマのプロパティ（例えば速度や進行方向）は、デフォルトで「ライブ」として扱われ、各観測ごとに変化すると想定されます。通常、変化しないプロパティ、つまり「スタティック」なプロパティ（例えば飛行機のコールサインや旗など）は、ジオテンポラルシリーズ自体のプロパティとしてではなく、ジオテンポラルシリーズオブジェクトタイプに配置されるべきです。まれに、検索ワークフローを可能にするためにスタティックプロパティを観測データに正規化することが有用です。この目的のために、ジオテンポラルシリーズではプロパティを「ライブ」ではなく「スタティック」としてマークすることができ、Foundry のジオテンポラルシリーズデータベースに対して、トラックの圧縮やダウンサンプリング時に「ライブ」プロパティよりもサンプル頻度を低くすることができることを伝えます。このような「スタティック」プロパティは、観測ごとに変化しなくても、すべての受信観測に指定する必要があります。