Markdown

Markdown ウィジェットは、Markdown 形式のテキストをレンダリングできます。さらに、高度な機能により、Markdown テキストでオントロジーオブジェクトを参照し、オンクリックイベントをサポートできます。Markdown ウィジェットを設定するモジュールビルダーは、次の機能を利用できます。

• 太字、イタリック体、取り消し線、ハイライトなどの基本的な Markdown テキストフォーマット
• ヘッダー、テーブル、ブロックスタイル、コードスタイル、URL などのより高度な Markdown フォーマット
• オントロジーオブジェクトへの特定のハイライトされたアンカーテキストからの埋め込み参照
• 特定のハイライトされたアンカーテキストからのオンクリック Workshop イベントのトリガー

以下のスクリーンショットは、オブジェクト参照を含む設定済みの Markdown ウィジェットの例を示しており、アンカーテキストにオントロジーオブジェクトの参照が添付されている場合に下線が引かれ、選択可能になります。

設定オプション

以下のスクリーンショットは、未設定の Markdown ウィジェットとその初期設定パネルが並んで表示されています。

Markdown ウィジェットの主要な設定オプションは次のとおりです。

• 入力データ：テキスト/変数
  • テキスト： このオプションが選択された場合、ビルダーは設定パネルに表示したい入力 Markdown テキストを直接入力できます。
  • 変数： このオプションが選択された場合、文字列変数を入力 Markdown テキストとして選択できます。
• 表示オプション：標準の Markdown/オブジェクト参照
  • 標準の Markdown： このオプションはデフォルトで有効になっており、標準的な Markdown フォーマットで入力を表示します。
  • オブジェクト参照： このオプションが有効になっている場合、テキストにオントロジーオブジェクトへの参照とオンクリック Workshop イベントを埋め込むことができます。これは Markdown 構文のカスタム拡張であり、この高度な機能についての詳細は以下のドキュメントを参照してください。

Markdown ウィジェットのオブジェクト参照

高度な機能として、Markdown ウィジェットでは、ビルダーが Markdown テキストのサブセット（「アンカー」）にタグを付け、これらのアンカーを使用して特定のオントロジーオブジェクトにリンクし、Workshop のオンクリックイベントをトリガーできます。

これらのアンカーを作成する形式は次のとおりです。

$text_to_display

例として、文章の中で 2 つのフライトアラートオブジェクトを参照しようとしている場合を見てみましょう。まず、ユーザーに画面に表示されることを望んでいる最終状態を見てみましょう。注：以下のフライトアラートオブジェクトの参照は、ユーザーが個別に選択でき、Markdown ウィジェットの出力選択オブジェクトセットになります。

上記を実現するために、次のようなバックエンドの Markdown 入力が必要です。

Newark airport has __*rarely*__ seen flight issues in May, but there were two high-priority delays: :objectreference[Alert A00150]{objectType="flight-alert" primaryKey="A00150"} and :objectreference[Alert A00182]{objectType="flight-alert" primaryKey="A00182"}

上記の Markdown 入力で説明されている構文の他に、ビルダーはオブジェクト参照に対して以下のオプションを設定できます。

• 選択されたオブジェクトセット： オブジェクト参照を使用するために必要です。これは、Markdown ウィジェットの出力オブジェクトセットです。ユーザーが Markdown ウィジェット内のオブジェクト参照を選択すると、そのオブジェクトがこのオブジェクトセット変数に出力されます。
• オブジェクトタイプ： オブジェクト参照を使用するために必要です。ビルダーは、Markdown ウィジェット内で参照されるすべてのオブジェクトタイプを選択する必要があります。オブジェクトタイプが追加されると、ビルダーは内部設定パネルでさらに条件付き書式設定ルールを設定できます。もし、Markdown ウィジェットでオブジェクトタイプが参照されているが、このリストで設定されていない場合、オブジェクト参照は Markdown ウィジェットに表示されません。
  • オブジェクトタイプ： 色とイベントオプションをさらに設定するオブジェクトタイプを指定します。
  • ハイライトカラー： 静的な色を選択するか、オントロジー書式設定を持つプロパティから色を継承するか、色を決定するカスタムルールを定義します。
  • 選択時のイベントを上書き： 指定されたオブジェクトタイプに対してトリガーする Workshop イベントを設定します。これは、他の選択時のイベントを上書きします。
• 選択動作： Markdown ウィジェット内の選択動作を制御します。
  • ハイライトなし を選択した場合、Markdown ウィジェット内のオブジェクト参照を選択しても、選択状態が表示されません。
  • 最後に選択したものをハイライト を選択すると、Markdown ウィジェット内でオブジェクト参照を選択すると、最も最近選択されたアンカーテキストがハイライトされます。
  • 選択した参照をハイライト を選択すると、Markdown ウィジェット内のハイライトは、選択されたオブジェクトセットの内容に基づいて行われます。このオプションは、Markdown のオブジェクト参照が別のウィジェットのオブジェクトと 1：1 であり、両方のウィジェットの選択オブジェクトセットが同じ場合に最適です。
• 選択時のイベント： このオプションを使用すると、モジュールビルダーは Markdown ウィジェットでオブジェクト参照が選択されたときにトリガーする Workshop イベントを設定できます（例えば、より詳細なオブジェクトビューを表示する引き出しを表示させる）。

Markdown のオブジェクト参照には、標準の Markdown フォーマットも適用できます。以下のスクリーンショットには、オブジェクトが埋め込まれた見出しやテーブルなど、さまざまな Markdown フォーマットの例が含まれています。