リトリーバルコンテキスト

リトリーバルコンテキストを持つAIPエージェントは、ユーザーの新しいメッセージごとにデータソースから情報を決定論的に取得し、それをLLMに渡します。これは、最初のトークンまでの時間が短いシングルコンプリションのプロンプト戦略と互換性があります。

エージェントを次の2種類のリトリーバルコンテキストのいずれかで構成できます：

• オントロジーコンテキスト
• ドキュメントコンテキスト

オントロジーコンテキスト

オントロジーコンテキストは、ユーザーが送信する各メッセージに対してオブジェクトセット上でセマンティック検索を行い、検索結果を追加コンテキストとしてLLMに提供します。オントロジーコンテキストは、オントロジーセマンティック検索ツールとは異なり、条件付きで適用されず（LLMが関連性がないと判断した場合にツールが使用されない可能性があります）、ベクトルプロパティを設定する代わりにセマンティックに類似したオブジェクトを返す関数を呼び出す追加の機能を提供します。

オントロジーコンテキストを選択した後、セマンティック検索を実行したいオブジェクトセットを構成します。

現在、1つのオブジェクトタイプのオブジェクトセットのみをサポートしており、そのオブジェクトタイプにはセマンティック検索を実行するためのベクトルプロパティが含まれている必要があります。そのオブジェクトセットは、オブジェクトタイプ全体（「静的入力」）またはオブジェクトセットのアプリケーション変数（「アプリケーション変数」）である可能性があります。

コンテキストとしてLLMに渡されるオブジェクトの最大数は、1から100までの値で構成でき、デフォルト値は5です。さらに、LLMに追加コンテキストとして渡す1から5のコンテンツプロパティを構成することもできます。

セッション中、送信されたメッセージと受信されたメッセージの間の折りたたみ可能なコンテキストメッセージで、コンテンツプロパティがObject Explorerのオブジェクトへのリンクと共に表示されます。

ドキュメントコンテキスト

ドキュメントコンテキストを使用すると、ユーザーが送信する各メッセージに関連するテキストをドキュメントからLLMに含めることができます。ドキュメントは、AIP Threadsで会話に追加するのと同じ方法でAIPエージェントの構成に追加できます。ドキュメントコンテキスト > ドキュメントを選択を選択するか、最近アップロードしたドキュメントから選びます。