プロセスマイニングの運用化

Machinery のフロントエンドは、Workshop のアプリケーション構築機能を活用して、他の Foundry アプリケーションやオントロジーとのシームレスな統合を実現しています。Machinery 用の推奨インターフェースが提供されており、簡単にプロセスマイニングを行うことができます。また、独自のインターフェースを構築し、必要に応じて Machinery ウィジェット（Process Overview ウィジェット や Path Explorer ウィジェット など）を追加することで、Machinery アプリケーションやワークフローをカスタマイズすることができます。

推奨される Machinery インターフェースの使用

Foundry では、プロセスマイニング用に推奨されるインターフェースが提供されています。Machinery のランディングページである $YOUR-ENROLLMENT-URL/workspace/machinery-app からプロセスグラフを開き、インターフェースの右上にある Create Module を選択します。

次に、プロセスオブジェクトタイプとログオブジェクトタイプに関する以下の追加情報を入力するよう求められます。

• Process Object Type: Last Updated At (タイムスタンプ)
• Log Object Type: Duration (double)

この情報を提供した後、自動生成されたレイアウトで推奨される Workshop モジュールを作成することができます。その後、この Workshop モジュールをワークフローのニーズに合わせて変更することができます。

Machinery インターフェースのカスタマイズ

推奨される Machinery インターフェースを使用する代わりに、Workshop を直接使用して新しいモジュールを作成したり、既存の Workshop モジュールに Machinery 機能を追加したりすることもできます。以下の手順は Workshop アプリケーション内で行われます。

Machinery Process Overview ウィジェットの追加

1. Workshop で新しいウィジェットを作成します。
2. ウィジェットタイプとして Machinery Process Overview を選択します。
3. Machinery App の下で、$YOUR-ENROLLMENT-URL/workspace/machinery-app で保存した Machinery グラフを選択します。
4. Input data の下で、以下を選択します。
   • Process object set: このオブジェクトセットには、Machinery プロセスオブジェクトが含まれる必要があります。これは、集計メトリックスの計算に使用されます。これは、プロセスオブジェクトタイプのフィルター処理されたオブジェクトセットであることがあります。
   • Process state: Machinery アプリケーションで設定したものがデフォルトになります。
   • Last updated at: オブジェクトが現在のプロセスステートに配置されたときのタイムスタンププロパティ。
   • Log object set: このオブジェクトセットには、Machinery プロセスのアクションログオブジェクトが含まれる必要があります。変換は通常、さまざまなアクションログオブジェクトタイプを1つのタイプにまとめるために使用されます。
   • Duration property
   • Duration property time unit
   • Average duration display time unit default
   • New status property type ID: Machinery アプリケーションで設定したものがデフォルトになります。
   • Timestamp property type ID: Machinery アプリケーションで設定したものがデフォルトになります。
5. Workshop ウィジェットにプロセスが表示されるようになります。プロセスのレイアウトは、Machinery アプリケーションで定義されたものです。期待される遷移は緑色で強調表示されます。
6. [オプション] ノードメトリックス
   • デフォルトでは、4つのノードメトリックスが追加されます。
     • Count
     • Min Duration
     • Max Duration
     • Average Duration
   • カスタムメトリックスを設定し、追加することもできます。
7. [オプション] ノードのスタイリング
   • ノードのヘッダーに表示するメトリックスを1つ選びます。これは、ノードが折りたたまれているときでも表示されます。
8. [オプション] エッジのスタイリング
   • Show metrics on edges をオンまたはオフに切り替えることができます。
9. [オプション] グラフ出力: グラフ上でエッジやノードが選択されると、以下の出力変数が入力されます。
   • Log object set filter: 選択したエッジに対応するログオブジェクトのオブジェクトセットフィルター。
   • Process object set filter: 選択したノードに対応するプロセスオブジェクトのオブジェクトセットフィルター。
   • Selected state: 選択されたノードの状態を示す文字列。
   • Selected edge: 選択されたエッジを示す、{old state} - {new state} という形式の文字列。
10. [オプション] 任意のノードを右クリックして期待値を追加します。グラフ上の色は、期待値が満たされているかどうかを示します。Green は期待値が満たされたノードを示し、Red は期待値の範囲外のメトリックスを持つノードを示し、Gray は設定された期待値がないノードを示します。
    • 期待値には以下が含まれます。
      • Max objects in state
      • Max average duration
        • 注: Machinery は平均期間のみを追跡します。単一オブジェクトの期間にアラートを出すには、Foundry Rules の使用をお勧めします。

表示モードで Machinery を設定する

編集モードの外側で、Machinery はユーザーが表示モード（つまり、リアルタイム）でグラフを設定するいくつかのオプションを提供します。

• 表示されるノードの調整: プロセスグラフ内に表示されるノードを調整するには、ウィジェットの左上隅からノード表示メニューを選択します。
  • ドロップダウンセレクターで、フィルターメトリックスを指定します。
  • ラジオボタンを使用して、Expected Graph（Machinery アプリケーションで定義されたもの）または Minimum Graph（最大遷移メトリックスを持つノードのセットとして定義されたもの）が最小表示グラフとなるかを選択します。
  • スライダーでグラフ上のノード数を調整します。
• 表示されるメトリックスの設定: ノードとエッジに表示されるメトリックスを調整し、Sankey エッジを切り替えるには、ウィジェットの右上隅にあるメニューを選択します。
  • Nodes タブの下で、表示されるノードメトリックスをドラッグアンドドロップして、ノード内に表示される順序を調整します。Include Metric を選択して、設定されたメトリックスを表示されるノードに追加します。
  • Edges タブで、エッジメトリックスを切り替えできます。ドロップダウンメニューを使用して表示されるエッジメトリックスを調整します。
    • Sankey エッジを有効にするには、Edge width per flow rate トグルを使用します。エッジの幅は、前の状態からのログオブジェクトの割合に応じて変化します。
• グラフ表示の設定: グラフ表示を調整するには、ウィジェットの左下隅にあるボタンを使用します。
  • + と - のボタンを使用してズームインとズームアウトを行います。
  • Reset ボタンは、標準的な Machinery ビューに設定します。
  • Lock ボタンは、グラフの移動を制限します。

これらのオプションのデフォルト設定を変更するには、編集モードで変更して Workshop モジュールを保存します。

Machinery Path Explorer ウィジェットの追加

Path Explorer ウィジェットを使用すると、すべてのパスを一度に表示し、分布頻度（つまり、どのオブジェクトがこのパスをたどったか）を確認することができます。その後、選択したパスまたは一連のパスに従うオブジェクトのみを表示するようにビューを更新できます。

1. Workshop で新しいウィジェットを作成します。
2. ウィジェットタイプとして Machinery Path Explorer を選択します。
3. Process data の下で、プロセスオブジェクトタイプを選択します。
4. Input data の下で、以下を選択します。
   • Process object set: このオブジェクトセットには、Machinery プロセスオブジェクトが含まれる必要があります。これは、集計メトリックスの計算に使用されます。これは、プロセスオブジェクトタイプのフィルター処理されたオブジェクトセットであることがあります。
   • Last updated at: オブジェクトが現在のプロセスステートに配置されたときのタイムスタンププロパティ。
   • Log object set: このオブジェクトセットには、Machinery プロセスのアクションログオブジェクトが含まれる必要があります。変換は通常、さまざまなアクションログオブジェクトタイプを1つのタイプにまとめるために使用されます。
   • Duration property
   • Duration property time unit
5. Explorer data の下で、以下を選択します。
   • Path property state delimiter: パスプロパティでプロセスとログオブジェクトの状態を区切る文字列です。たとえば、パスプロパティが Created-|-Assigned-|-Closed の場合、デリミタは -|- です。
     • パイプラインと同じデリミタを使用してください。
   • Process object full path: パスプロパティは、プロセスオブジェクトがたどったパスを示します。
     • Simplified Full Path プロパティを選択します。
   • Log object full path: パスプロパティは、イベントログが属するパスを示します。
     • Simplified Full Path プロパティを選択します。
6. Workshop ウィジェットにパスのセットが表示されるようになります。
7. [オプション] ノードメトリックス
   • デフォルトでは、4つのノードメトリックスが追加されます。
     • Count
     • Min Duration
     • Max Duration
     • Average Duration
   • カスタムメトリックスを設定し、追加することもできます。
8. [オプション] ノードのスタイリング
   • ノードのヘッダーに表示するメトリックスを1つ選びます。これは、ノードが折りたたまれているときでも表示されます。
9. [オプション] エッジのスタイリング
   • Show metrics on edges をオンまたはオフに切り替えることができます。
10. [オプション] グラフ出力: グラフ上でクリックしてエッジやノードを選択すると、以下の出力変数が入力されます。
    • Log object set filter: 選択したエッジに対応するログオブジェクトのオブジェクトセットフィルター。
    • Process object set filter: 選択したノードに対応するプロセスオブジェクトのオブジェクトセットフィルター。
    • Selected state: 選択されたノードの状態を示す文字列。
    • Selected edge: 選択されたエッジを示す、{old state} - {new state} という形式の文字列。

グラフ出力により、Path Explorer の機能を使用して Workshop メトリックス、グラフ、ビジュアライゼーションカードを更新できます。

含まれるパス

Path Explorer ウィジェットの Include Contained Paths トグルは、プロセスの分析に2つのオプションを提供します。

• 含まれるパスのトグルがオフ: パスが選択されると、選択されたパスに従ったオブジェクトのみが表示されます。含まれるパスは考慮されません。
• 含まれるパスのトグルがオン: パスが選択されると、選択されたパスに従うオブジェクトが表示されます。このオプションでは、含まれるパスが分析に含まれるため、プロセスのより包括的なビューが提供されます。