概要

インターフェース は、オブジェクトタイプの形状とその機能を記述するオントロジータイプです。インターフェースはオブジェクトタイプのポリモーフィズムを提供し、共通の形状を持つオブジェクトタイプの一貫したモデリングと対話を可能にします。

インターフェースは、共有プロパティ、インターフェースリンクタイプ、およびインターフェースに関するメタデータで構成されます。インターフェースは複数のオブジェクトタイプによって実装されることができ、相互に拡張してコンポーザビリティを許可することができます。インターフェースは他の任意の数のインターフェースを拡張できます。

プログラミング言語のインターフェースと同様に、インターフェースを拡張してインターフェースを一緒にコンポーズし、オブジェクトタイプがインターフェースを実装してそのオブジェクトタイプがインターフェース定義に準拠していることを示すことができます。インターフェースを実装するオブジェクトと対話する際には、オブジェクト、そのプロパティ、およびリンクをローカル API 名と、そのインターフェースが実装している任意のインターフェースの API 名の両方で参照できます。

インターフェースとオブジェクトタイプの違い

オントロジー内のインターフェースとオブジェクトタイプには、機能的およびスタイリスティックな違いがあります。

オブジェクトタイプは具体的です。共有またはローカルプロパティによって定義されたスキーマを持ち、プロパティ値を含むデータセットによってサポートされ、オブジェクトとしてインスタンス化できます。

これに対して、インターフェースは抽象的です。共有プロパティのみで定義されたスキーマを持ち、データセットによってサポートされず、インスタンス化できません。

スタイリスティックには、インターフェースはプラットフォーム上でそのアイコンの周りに破線があることでオブジェクトタイプと区別されます。

インターフェースの種類

インターフェースタイプは通常、概念的には 2 つのバケットのいずれかに分類されます。機能インターフェース と 抽象オブジェクトインターフェース です。これらのいずれもオントロジー内の明示的なサブタイプではありませんが、インターフェースの使用方法を理解し、議論するのに役立つ用語です。

機能インターフェース

機能インターフェース は特定の機能を表し、その機能をすべての実装オブジェクトタイプで再利用できるようにします。機能インターフェースは、表現する機能に特有の少数のプロパティおよび/またはリンクを持つ傾向があります。機能インターフェースを実装することで、オブジェクトタイプは関連する機能で使用できるようになります。

たとえば、Schedulable Resource インターフェースは、オブジェクトタイプのスケジューリングをサポートするために必要なプロパティとリンクを表すことができます。実装するオブジェクトタイプには、Employee、Conference room、Equipment、または必要なプロパティとリンクを持つオブジェクトタイプとしてモデル化された任意のリソースが含まれる可能性があります。

抽象オブジェクトインターフェース

抽象オブジェクトインターフェース は、共通のプロパティとリンクを共有する 2 つ以上のオブジェクトタイプの「スーパータイプ」を表します。機能インターフェースとは対照的に、抽象オブジェクトインターフェースを実装するオブジェクトタイプは、違いよりも共通点が多く、より一般的なスーパータイプを表すために頻繁にバケット化される可能性があります。

抽象オブジェクトインターフェースには、関連するすべてのオブジェクトタイプに共通するプロパティおよびリンクが含まれます。たとえば、Employee インターフェースには Name、Email、および Start Date プロパティ、および別の Employee への Lead/Manager リンクが含まれる場合があります。Employee を実装するオブジェクトタイプには、Full Time Employee、Intern、または Contractor が含まれます。これらの個々のオブジェクトタイプには共通のプロパティが 3 個と共通のリンクが 1 個あるため、これらを交換可能に表現することは一貫性と再利用性のために役立ちます。

インターフェースの例

以下の例では、3 つの共有プロパティ (Latitude、Longitude、および Facility Identifier) を含む Facility 抽象オブジェクトインターフェースを示しており、2 つのオブジェクトタイプ (Runway と Airport) に適用されています。

Facility インターフェースで動作するように構築されたアプリケーションは、インターフェースの共有プロパティとリンクを介してインターフェースを実装する任意のオブジェクトタイプと対話できます。同じインターフェースを使用する 3 番目のオブジェクトタイプ (Weather Station など) がある場合、アプリケーションはコードを変更せずにこの追加のオブジェクトタイプの共有プロパティを使用できます。

インターフェースの権限

インターフェースは オントロジーロールを通じて権限付けされます。

現在のサポートレベル

インターフェースオントロジータイプのサポートが拡大するにつれて、Palantir プラットフォーム全体での可用性は異なります。

インターフェースは現在、以下のアプリケーションおよびサービスでサポートされています：

• Ontology Manager: インターフェースの定義、編集、実装。
• Marketplace: インターフェースのパッケージ化とインストール。
• Actions: オブジェクトの作成、変更、および削除操作の入力としてインターフェースを使用するアクションの定義。インターフェースを実装するすべてのオブジェクトタイプでそのアクションを使用可能。
• Object Set Service: インターフェースによるオブジェクトの検索と並べ替え。インターフェースによる集約のサポートは開発中。
• Ontology SDK: 実装オブジェクトタイプと対話するための API レイヤーとしてインターフェースを使用。サポートは言語によって異なります。TypeScript は現在サポートされており、Java と Python のサポートは開発中です。

以下ではまだサポートされていません：

• Workshop
• Functions

インターフェースの開始

オントロジーにインターフェースを追加するには、新しいインターフェースを作成するか、既存のインターフェースを拡張できます。インターフェースを取得したら、そのインターフェースを適切な形状のオブジェクトタイプで実装するか、オントロジーが進化するにつれて組織により適合するように編集できます。