オーバーライド

オーバーライドは、特定の状況下でパラメーターの動作や設定を変更するために使用されます。オーバーライドを使うと、パラメーターやフォームがより柔軟になり、わずかな変化だけの別のアクションタイプを設定する必要がなくなります。オーバーライドを適切に使用することで、アクションの提出をユーザーに案内し、ユーザー体験を向上させることができます。

例えば、サポートチケットオブジェクトのステータスを変更するアクションタイプを持っており、アクションの提出をマネージャーとアサイン者に制限したいとします。アサイン者はステータスを変更することができますが、マネージャーは理由を提供しなければなりません。オーバーライドを使用すると、Justification reason パラメーターはマネージャーに対して必須で表示され、アサイン者に対しては非表示でオプションとなります。

オーバーライドの追加と編集

パラメータービューのいくつかの場所からオーバーライドを追加や編集することができます。新たなオーバーライドを追加する最も簡単な方法は、General セクションの Value タブから直接追加することです。3つのオプションのうちの1つに Add override をクリックすることで、選択したオプションに基づいてオーバーライドを自動的に設定するポップアップを通じて簡単にオーバーライドを作成することができます。General セクションでは、オプションのうちの1つに対してすでに設定されているオーバーライドがいつ、そして何件設定されているかを表示します。既存のオーバーライドを編集するには、オーバーライドボタンを選択します。

また、Overrides タブを通じて手動でオーバーライドを追加することも可能です。オーバーライドタブでは、パラメーターに設定されているすべてのオーバーライドの概要を表示します。ここからオーバーライドブロックを追加したり、既存のブロックに新たな条件やオーバーライドを追加することができます。

オーバーライドブロック

オーバーライドブロックは、オーバーライドの基礎を提供します。それは条件（"if"部分に表示）とオーバーライド（"then"部分に表示）の両方を定義します。各ブロックのヘッダーには、ロジックの概要が表示されます。各パラメーターは複数のオーバーライドブロックを含むことができますが、もし1つ以上が真である場合は、最初のものだけが実行されます。

"If" と条件

各ブロックには一つまたは複数の条件を含めることができます。条件についての詳細な情報やその設定方法については、条件に関する提出基準のドキュメンテーションを参照してください。オーバーライド条件と提出基準の条件との唯一の違いは、オーバーライド条件では、フォーム階層で現在のパラメーターの上に表示されるパラメーターだけが参照できるということです。

"Then" とオーバーライド

Then セクションは、ブロックの条件が満たされた場合に適用されるオーバーライドを定義します。各ブロックは、その Then セクションに複数のオーバーライドを含めることができ、すべてが一緒に適用されます。オーバーライドは、パラメーターの制約、可視性、必須性、デフォルト値の設定を変更することができます。オーバーライドがパラメーターにすでに設定されているデフォルトと同じ値を取るように設定されている場合、オーバーライド自体に警告が表示されます。

複数のオーバーライドブロック

一つのパラメーターに複数のオーバーライドブロックを追加することができます。もし一つ以上のブロックが真である場合、最初のオーバーライドだけが実行されます。